F-2B データー
【メーカー】三菱重工業/ロッキード・マーティン
【性能】
・乗員 2人
・全幅 11.13m
・全長 15.52m
・全高 4.96m
・最大速度 マッハ約2.0
・航続距離 約2,160km
・ハードポイント数 13ヶ所
・武装 20mm機関砲、空対空レーダーミサイル、空対空赤外線ミサイル、空対艦ミサイル
【ダイキャストモデル仕様】
・航空自衛隊 第4航空団 第21航空隊 第4航空団50周年記念塗装 2004年
・全長 約15cm
・全幅 約11cm
第11号のレビュー
第11号は、日本の戦闘機ファンが待ちに待った、航空自衛隊初のマルチロール機「F-2B」です。公式ではありませんが「バイパーゼロ」と呼ばれています。
見た目はアメリカの「F-16 ファイティングファルコン」とそっくりですが、中身は大きく違っています。最大の特徴は、重量の大きな空対艦ミサイル(ASM-2)4発を同時装備できる事です。しかも空対艦ミサイルに加え、短射程空対空ミサイル(AAM-3)2発、600ガロン増槽2本というフル装備で作戦行動範囲約830kmが可能です。これは世界的にもレアな仕様で現時点で世界最強の対艦攻撃戦闘機と言っていいでしょう。
付属のマガジンの表紙です。
マガジンの中身です。
箱からブリスターパックを取り出したところです。
ブリスターパックからダイキャストモデルと同梱物を取り出したところです。
F-2Bの裏面です。対艦ミサイル4発を装備して欲しかったです。
F-2Bの全体像です。
F-2Bの後ろです。
コックピット近影です。F-2Bは複座型です。
人気の「洋上迷彩」も美しく再現しています。
垂直尾翼には、郷土の英雄「独眼竜正宗」が描かれています。
反対側の垂直尾翼は、50周年記念の文字が反対になって描かれています。
航空自衛隊の戦闘機を並べてみました。F-2はファントムやイーグルに比べて機体が小柄な事がわかります。
「F-2」は、航空自衛隊に配備されていた支援戦闘機「F-1」の後継機として、次期支援戦闘機(FS-X)計画によって生まれた機体で、最初の計画では国産機が予定されていましたが、アメリカの政治的圧力によりFS-Xは、ジェネラル・ダイナミックス(現ロッキード・マーチン)社が開発した「F-16C/D」の改造型で開発することで決定しました。
「空対艦ミサイル4発装備した状態で戦闘行動半径450海里(約830km)を有する」という要求を満たすため、垂直尾翼以外は全て三菱によって再設計され、パッと見た形状は、F-16と似ているものの中身は全く違う戦闘機となりました。F-16との違いの一番の特徴として主翼全体の面積を25%増大し、一体成形の複合材を使用したことです。この複合材により機体の大幅な軽量化、航続距離の延長、ミサイル搭載数の増加を実現することができました。また三菱が独自開発した「フェイズド・アレイ・レーダー」を世界で初めて搭載しました。技術者が「とんぼの目」と呼んでいるこのレーダーにより地上、対空、対艦などいくつもの対象に対して同時に索敵し、かつ攻撃することが可能です。
「F-2」は、1995年に初飛行し、2000年に運用が開始しました。当初は141機の運用が計画されていましたが、1機あたりの価格が増加した事等の理由でF-2A(単座型)が62機、F-2B(複座型)が32機の合計94機を納入した段階で量産が中止されました。配属された94機の内、2007年10月に定期整備(IRAN)の際に整備士による配線の誤接続の為、離陸直後に墜落し1機全損、2011年3月11日の東日本大震災の津波により18機ものF-2Bが水没し、13機は修復できましたが、海水による腐食などで5機が全損した為、2018年現在、F-2A(単座型)が62機、F-2B(複座型)が26機の合計88機で日本の空を守っています。
ダイキャストモデルは、「F-2B 50周年記念塗装」です。F-2Bは現在、松島基地、三沢基地、築城基地に配備されており、F-2の飛行訓練や慣熟訓練機として運用されています。 2004年に航空自衛隊は創設50周年を迎え、それを記念して松島基地航空祭にて第4航空団第21航空隊所属のF-2Bのスペシャルペイントが披露されました。垂直尾翼に独眼竜伊達正宗の騎馬像のシルエットが描かれています。松島基地がある宮城県と言えば、正宗ですね。非常にクールでかっこいいデザインです。